資本主義は、現代の激動の究極的理由である取り返しのつかない経済恐慌の中へと没入し、自らの生産の為のはけ口を見つけられず、工場を閉鎖し、田畑を不毛にし、労働者を解雇することで、ますます大勢の人間を窮乏と飢饉とへ陥れさせている。その理由は、資本主義が、必需品の充足の為にではなく、利潤追求を目標とした市場販売の為に生産しているからである。この市場が今日飽和しているのは、社会の必需品が充足したからではなく、社会が生産された商品を購入する手段である資力を持っていないからであり、資本主義にとって、社会にそのような手段を供給することは、自らを否定しない限りは不可能だからである:資本主義が自らの生産を達成する為に、自らの購入者に金銭を支払たっとすれば、それは自らの生産を与えることになり、それはもはや資本主義ではない。そして、何年も前から乱用されているクレジットは、この状況を変えることなどできない:それは一般化された負債を生じさせることによって諸々の矛盾を延期させるのみであり、その矛盾は更に爆発的な形をとらせることとなる。今日、ブルジョワジーのイデオロギー上のキャンペーンは、世界経済が衝突するあらゆる問題を解決するとされている市場を褒めちぎっている。それは陰鬱な欺瞞である!資本主義が、商品生産、つまり使用価値にではなく交換価値に基づいているというまさにその為に、資本主義経済は取り返しのつかない形で深みにはまっているのである。スターリン主義経済があれほどの失敗を被ったのは、資本主義と市場とを廃止したからではなく、それらから一度も抜け出さなかったにも関らず、彼らの法則でもって大規模で騙すことを試みたからである。社会にとって、資本主義の危機を乗り越える唯一の方法は、「より大規模の資本主義」を実行することでも「より小規模の資本主義」を実行することでもなければ、この制度の改革を行なうことでもない。それは、それを支配する法則を打倒すること、即ち資本主義そのものを廃止させることである。